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連載コラム「初めての投資信託」

今回からは、投資信託を選ぶにあたってきちんと理解しておきたい4つのポイント「何に投資しているかを理解しよう」「どんな運用をしているのか」「投資信託にかかる費用を調べよう」「過去の運用実績を調べよう」をご紹介していきたいと思います。

お取り扱い投資信託一覧

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何に投資しているか理解しよう

投資信託の種類はたくさんありますが、大まかに分類すると、国内株式型・国内債券型・外国株式型・外国債券型・バランス型に分けられます。 「国内株式型」は、投資家から集めたお金で主に国内の株式を買って運用します。ただし、株式を組み入れることができると決まっているという事で、実際には株式型にもかかわらず、株式を組み入れていないものもあります。「国内債券型」は国内の債券を買って運用しています。組み入れる債券は国債や社債、ジャンク債(格付けが低い分、利回りの高い債券)など様々です。同じように外国の株式に投資しているものが「外国株式型」、外国の債券に投資しているものが「外国債券型」です。そして、国内外の株式・債券全てを投資対象にしているものが「バランス型」です。

以前お話しましたが、債券に比べて株式の方がハイリスクハイリターンである(値動きが大きい)ため、投資信託も債券型よりも株式型のほうがハイリスクハイリターンとなります。また、バランス型は組み入れている全ての資産の影響を受けますが、株式の組み入れ比率によってリスクの度合いが変わってきます。当然、債券を多く組み入れたものより、株式を多く組み入れているものの方が値動きが大きくなります。バランス型は一つの投信で資産の分散投資が可能となり、株式や債券の配分、自分の年齢やリスクに対する考え方、今後のライフスタイルに合わせて選ぶ事ができます。

それぞれの投資信託は、組み入れている資産の値動きによって基準価額が変動しますから、何を組み入れているのか、また、その組み入れている資産はどんな要因によって値動きするのかをきちんと理解しておく事が大切です。

株式は、企業の業績や景気、海外市場の影響など様々な要因によって値動きします。一般的には、景気が良くなってくれば物やサービスが売れるようになり、企業業績も伸びて、株価は上がってきます。

債券価格の主な変動要因は金利です。金利が上がれば債券の価格は下がり、金利が下がれば債券の価格は上がってきます。ちょっとわかりにくいのですが、シーソーのような関係だと覚えておけばいいでしょう。 たとえば、景気が回復してきて金利が上がっていく局面では、債券の価格は下がってきます。ですから債券を組み入れた投資信託の基準価額は下がってきます。反対に景気が悪くなってきている場面では、金利が下がってくるため、債券の価格は上がり、債券を組み入れた投資信託の基準価額も上がってきます。

外国の株式や債券も基本的な値動きの要因は同じですが、それに加えて為替の影響を受けます。 たとえば、アメリカのAという会社の株価が10ドル、為替が1ドル=100円だとすると、A社の株を1株買うのに必要な金額は10ドル×100円=1,000円です。もし、1年後に株価が変わらず、為替が1ドル=120円になった(円安)とすると、10ドル×120=1,200円となります。株価が変わらないのになぜ、利益が出たかというと、為替が円安に動いたためです。反対に、1年後の為替が1ドル=80円になった(円高)とすると、10ドル×80円=800円になります。これは、為替が円高に動いたため、為替による損失が出ているということです。

このように、投資信託は、組み入れている資産自体の値動きによって、基準価額も変動しますから、何に投資しているのか、また、その資産はどんな影響を受けて値動きするのかをしっかりと理解しておきましょう。

運用はファンドマネージャーに任せるといっても、やはり、時々は経済や政治のニュースにも目を向け、これから株価はどうなるのか、金利はどう動くのか、為替への影響はどうなのかを考えるクセをつけるといいですね。難しく考える必要はありませんが、連想ゲームのように考えてみる事によって、自分なりの相場観が磨かれてくると思います。

いまどき投資信託事情〜3

最近、「SRIファンド」「CSRに取り組んでいる企業を組み入れたファンド」などの言葉をよく見かけるようになりました。CSRは「企業の社会的責任」SRIは「社会的責任投資」の事です。 企業は自分の会社の事だけ考えるのではなく、地域・社会・お客様・従業員・取引先など、企業を取り巻く全てのものに対して、お互いにwinwinの関係を持てるよう責任を果たしていかなければいけないという考え方が「企業の社会的責任」です。
たとえば、法令をきちんと守る体制が整っている会社、安全・安心な製品やサービスを提供する会社、消費者の声をきちんと聞き真摯に受け止める会社、そしてそれを今後の製品やサービスに活かしていける会社、環境へ配慮し温暖化防止の対策などに積極的に取り組む会社、従業員が働きやすい職場である会社など、その内容は様々です。

そして、そのような社会的責任を果たしている会社をきちんと選んで投資しようというファンドがSRIファンドと呼ばれるものです。CSRを果たしている会社に投資することにより、その企業への応援にもなるし、そのような会社は消費者からも信頼され、競争に打ち勝ち、新しい分野への進出もできるようになり、結果、業績が上がり株価も上がる。それにより投資家にも還元されるというものです。

エコファンドといわれるものもSRIファンドの一つで、特に環境に配慮した企業を選んで投資するものです。

CSRの考え方はすばらしいと思いますし、私たち消費者も賢くなっていますからそのような会社が今後生き残っていくのだと思います。せっかくすばらしい考えを持った投資信託ですから、一時のブームに終わることなく、未来の地球・将来の子どもたちのためにも真の意味でのSRIファンドを期待したいと思います。

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[コラム執筆者]

時川郁
CFP。1963年熊本県生まれ。大妻女子大学短期大学部卒業。
日興證券にて11年間窓口営業に従事。1996年にファイナンシャルプランナーとして独立。マネー・ライフプランの個別相談から、セミナー・執筆など精力的に活動している。熊本日日新聞「家計のイロハ」、月刊家族時間「お金の学校」などを執筆。

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