サポートサービス

連載コラム「初めての投資信託」

今回は投資信託の運用の仕方についてお話したいと思います。運用の仕方には「アクティブ運用」と「パッシブ運用」があり、ベンチマークに対してどのような運用を目指しているかによって分類されます。

お取り扱い投資信託一覧

お取り扱い投資信託一覧

運用方法をチェックしよう!

さて、今回は投資信託の運用の仕方についてお話したいと思います。
運用の仕方には「アクティブ運用」と「パッシブ運用」があり、ベンチマークに対してどのような運用を目指しているかによって分類されます。

毎日のニュースにおいて、「今日の日経平均株価は 200 円上がって 1 万 7 千円台を回復しました」「今日の東証株価指数 TOPIX (トピックス)は 20 ポイント上がって 1680 ポイントでした」などと言っているのを聞いたことはありませんか?これは、日本の株式市場全体の推移を示しています。

主に、日本の株式を買って運用する国内株式型の投資信託の多くは、これらの平均的な値動きをする指標に対して、どのように運用するかを決めています。その時、指標にするものを「ベンチマーク」といいます。
たとえば、××ファンドが、 TOPIX の値動きを基準としてどのような運用成績をあげているかということを判断する目安として、「××ファンドのベンチマークは TOPIX 」と表現するのです。

ベンチマークを上回る運用成果を目指す運用方法が「アクティブ運用」です。アクティブ(=積極的な)というように、ファンドマネージャーがいろいろな企業調査をして、どの株がいいかなどを決定し組み入れます。ただし、“ベンチマークを上回る運用”というのは、あくまでも目標であって、ベンチマークを下回ってしまう事もあります。
また、ベンチマークと同じ動きをするように運用する方法が「パッシブ運用」で、「インデックス運用」とも言います。名前に“インデックスファンド”とついているものをよくみかけますが、それはこの「パッシブ運用」をする投資信託です。

もう少しわかりやすく例えると、通知表の 5 段階評価で「パッシブ運用」はオール3狙い、「アクティブ運用」は平均以上の4や5を取れるように頑張るけど、平均を下回ることもある、といったイメージです。ですから、“オール3狙い”であるパッシブ運用よりも“4や5をとることもあれば平均点以下になってしまうこともある”アクティブ運用のほうが、一般的には値動きが大きく、リスクが大きいという事になります。

ベンチマークに採用される指標としては、国内株式型の「日経平均株価」や「 TOPIX 」など以外にも、国内債券型の「 NOMURA-BPI 」(公募債券流通市場全体の動向を表す)など、外国株式型の「 MSCI-KOKUSAI 指数」(日本を除く先進国 22 カ国で構成された時価総額株価指数)など、外国債券型の「シティーグループ世界国債インデックス」(日本を除く世界主要国の国債の総合投資利回りを各市場の時価総額で加重平均化し指数化したもの)などがあります。

投資信託の中には「グロース」「バリュー」「 SRI 」といった名前のついたものもありますが、これはアクティブ運用をさらに分類したものです。組み入れる株式を選ぶ時に、どのような基準で選ぶのかというものです。「グロース」は今後成長が見込める株式を組み入れる、「バリュー」は企業の業績に比べて株価が安い割安な株式を組み入れる、「 SRI 」は社会的責任を果たしている会社を選ぶ、などの方法です。ですから投資信託の中身を知れば、自分の投資方針や考え方と合った投資信託を選ぶ事も可能ですよね。

では、アクティブ運用とパッシブ運用、どちらの投資信託がいいのでしょうか?
次回はこれに絡めて、投資信託にかかる費用についてお話したいと思います。

いまどき投資信託事情〜4

最近、新聞広告などを見ていると「エコファンド」という名前の投資信託をよく見かけますね。これは SRI ファンドの一つで、地球温暖化や資源枯渇が社会問題化し、関心を持つ人が多くなってきた事を背景に、環境を含めた CSR (企業の社会的責任)に取り組む企業や地球温暖化防止に取り組む企業に投資するファンドです。環境問題に取り組む企業は、社会的にも認められ競争に打ち勝つことができる。それによって中長期的に成長していき株価が上昇し、その結果投資信託の基準価額の上昇を目指すというものです。エコファンドは 1990 年代後半に日本で初めて発売されましたが、最近環境問題が特に注目され、今年 2007 年には設定が相次ぎ、中には純資産額が 1400 億円を超えたファンドも登場しています。

自分の事として考えてみると、私たちの子どもや孫たちが安心して地球上で生きていくためには、まず私たち大人が環境を守っていく事が大変大切です。皆さんの中にも、ごみを減らす、買い物にはエコバッグを持っていく、 MY 水筒や MY お箸を持ち歩く・・・など、環境問題に関心を持ち、工夫されている方も多いのではないでしょうか?最近では学校でも地域ぐるみで環境問題に取り組むところも多くなってきているようですね。このような活動が一時期のブームではなく、息の長い活動であって欲しいと思います。

また、私たちも「エコファンド」に投資することで、 CSR に取り組む企業を応援できる、自分も環境問題に関わっていると意識できるなど、エコファンドのブームはしばらく続きそうです。ただ、このようなブームの時には組み入れる企業の株価も高値圏になっていることも多く、ブームだからという事ではなく、自分の意思で冷静に投資判断をする事が大切だと思います。

そう言えば「無洗米」と「エコファンド」似ているような気がします。お米をとぐ必要のない「無洗米」は働く主婦に人気ですが、発売された当初はまったく売れなかったそうです。当初「お米をとがなくていい!楽できる!」というキャッチフレーズで売り出したようですが、それは主婦にとって“たったお米をとぐだけの事をサボっているようで、何となく後ろめたい、そういう風に見られたくない”という心理が働き、人気が出なかったようです。しかし「無洗米はお米のとぎ汁を出さない!だから環境に優しい!賢い主婦は環境にも気を遣うのよ」ということで売り出したところ、主婦たちも「無洗米を使うのは、主婦業をサボっているんじゃないわよ、環境の事を考えている賢い主婦よ!」と、爆発的に売れるようになったという事です。無洗米とエコファンド、なんとなく共通点があるように思います。人間の心理っておもしろいですね!

コラム一覧へ

お取り扱い投資信託一覧

お取り扱い投資信託一覧

[コラム執筆者]

時川郁
CFP。1963年熊本県生まれ。大妻女子大学短期大学部卒業。
日興證券にて11年間窓口営業に従事。1996年にファイナンシャルプランナーとして独立。マネー・ライフプランの個別相談から、セミナー・執筆など精力的に活動している。熊本日日新聞「家計のイロハ」、月刊家族時間「お金の学校」などを執筆。

トレジャーネットの魅力トレジャーネットの魅力

口座開設のご案内
お問い合わせ
フリーダイヤル0120-972-408

受付時間
8:30-17:00(平日)

IP電話などでフリーダイヤルをお使になれない場合は下記へ

IP電話048-643-8367
ページの先頭へ