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連載コラム「初めての投資信託」

お取り扱い投資信託一覧

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過去の運用実績をチェックしよう

預貯金や債券など利率が決まっているものは、元本にいくら利息がついて将来いくらになるのかということがきちんと計算できます。それに対して投資信託は、その時になってみないとわかりません。ですから、投資信託を選ぶ時には過去にどのような運用をしているのかを調べる事が大切です。

過去の運用実績は、運用報告書やネットなどで簡単に調べる事ができます。

まず、基準価額がどのように推移しているかを見てみましょう。基準価額は、設定当初は10,000円から始まります。基準価額の推移はベンチマークの推移と共にグラフで表されている場合が多く、ベンチマークと比較しながら連動性を確認します。

私たち投資家にとっては少しでも基準価額が値上がりしていれば嬉しいものですが、インデックスファンドであれば、ベンチマークと連動した運用がされているかどうかが重要です。インデックス運用であるにもかかわらずベンチマークと乖離しているようであれば、いい投資信託とは言えないでしょう。

また、アクティブファンドはベンチマークを上回る運用成績を挙げているかがポイントです。ただし、ベンチマークと比較して、あまりにも不安定な動きをしているものには注意が必要でしょう。基準価額が上がっていても、それは市場全体の上昇によるものなのか、それとも運用の手腕によるものなのかもベンチマークと比較する事から読み解いてみましょう。

運用実績を調べると「騰落率」という言葉が出てきますが、これは現在の基準価額と過去のある時点での基準価額と比べて何%上がったのか下がったのかを示すものです。3ヶ月、6ヶ月、1年、3年、設定来などの期間で比較され、表示されている事が多いようです。

たとえば、6ヶ月の騰落率が5.16%となっていれば、6ヶ月前と今の基準価額を比べると今の方が5.16%値上がりしていますよ、という事です。言い換えれば、6ヶ月前にこの投資信託を買って、今までずっと持ち続けていたとすると5.16%儲かっていますよ、という事になります。

ただし、騰落率は年換算せず、単純に二期間での比較で表されている場合が多く、また、申込み手数料や税金等は考慮してありません。分配金を出している場合は再投資したものとして算出されますので、どんな条件で算出してあるのか、気をつけて見ることが必要です。

他にも過去の運用実績を知るには、値上がり上位ランキングなども参考になりますが、これも一時的に上位に躍り出ているのか、安定して上位定位置にランキングしているのか確認しましょう。ある時は1位だったのにすぐに大きく順位を下げているような投資信託は、運用が不安定で資産形成のために利用するのには注意が必要です。また、投資信託の評価会社により、投資信託の評価を☆の数で表したものもあります。

投資信託は、単に運用成績がいいからすばらしいと言うわけではなく、運用方針に沿った運用をしているか、安定した運用がなされているかなどに注意し、同じようなタイプの他の投資信託の実績と比較してみる事も大切でしょう。ただし、運用実績はあくまでも過去のものであり、これからも同じような運用をするとは限らないという事はきちんと理解しておきましょう。

いまどき投資信託事情〜6

以前、バランス型の投資信託について説明しましたが、その中でも最近特に「ライフサイクルファンド」が増えてきているようです。ライフサイクルファンドとは、組入れ資産の構成比率を変えたいくつかのファンドを一つのグループにまとめたものです。 たとえば例として、債券を多く組み入れたもの(安定型・・・株式30:債券70)、債券と株式を半分ずつ組み入れたもの(安定成長型・・・株式50:債券50)、株式を多く組み入れたもの(成長型・・・株式70:債券30)を組み合わせて、「○○ライフサイクルファンド」とし、投資家が自分のライフサイクルに合わせて投資信託を選ぶ事ができるというものです。

ライフサイクルファンドには「固定比率型(スタティック型)」と「ターゲットイヤー型」の2種類があります。

「固定比率型(スタティック型)」は、それぞれのファンドに組入れる資産構成比率はずっと変わりません。期限が無く、投資家は自分のリスク許容度に応じてファンドを選ぶ事ができますが、ライフスタイルが変化した場合や、年齢が上がったりリスクに対する考え方が変わったりした場合には、自分でファンドを変更する必要があります。

それに対して「ターゲットイヤー型」は、あらかじめ目標とする時期に合わせて期限が決まっていて、それをターゲットとして資産構成比率が変わっていくタイプです。一般的には若い人ほどリスクを取る事ができるという考え方から、目標とする時期が先である(運用期間が長い)ファンドほど、当初の株式の組み入れ比率が大きく、時間の経過と共に債券の比率を増やして安定的な運用に切り替えていきます。投資家にとっては、自分でファンドを変更しなくても自動的に、目標の時期が近づくほど(年齢が上がれば上がるほど)安定的な運用ができるというメリットがある一方、大切なお金を運用会社に任せっきりになってしまうという面もあります。

もともとは退職時期に合わせるようにということが主流だったようですが、最近では子どもの進学時期や家のリフォームなど、ライフプランに合わせて複数のファンドを選ぶケースも多くなってきているようです。

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[コラム執筆者]

時川郁
CFP。1963年熊本県生まれ。大妻女子大学短期大学部卒業。
日興證券にて11年間窓口営業に従事。1996年にファイナンシャルプランナーとして独立。マネー・ライフプランの個別相談から、セミナー・執筆など精力的に活動している。熊本日日新聞「家計のイロハ」、月刊家族時間「お金の学校」などを執筆。

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