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連載コラム「株の始め方」

第15回  ETFとは?<ETFの概要について解説>

ETF(Exchange Traded Fund)とは、「株価指数連動型上場投資信託」のこと。「上場」は、取引所で取引できることを指しますから、一般の投資信託(インデックスファンドなど)と違って、取引所で売買可能な投資信託のことです。2001年7月から取引されるようになりました。

ETFは、東証株価指数TOPIXや日経平均株価などの株価指数に連動して運用されます。購入や売却は、通常の株式と同じく金融商品取引業者を通して行い、指値注文や成り行き注文ができます。また、信用取引も可能です。
2006年12月現在、日経平均連動型が4本、TOPIX連動型が3本、東証1部上場の銘柄のうち時価総額や流動性の高い30銘柄(トピックス・コア30)連動型が2本、その他1部上場の電気機器や輸送用機器銘柄、銀行の株価指数に連動するものなど、全部で15本が取引きされています。購入単位は10株、100株、1000株などがあり、5万円程度から投資できます。

ここで利用する株主資本の数値は期首と期末の平均値を使うことが多いようです。
株主資本とは株主が預けているお金・株主のお金ですから、いかに効率よく事業を営んでもらって、利益を上げてもらって、運用してもらって、どの位の利益を上げてくれたかという、株主にとっては自分の資産の利回りにあたります。ROEが高いほど、株主のお金を効率的に使って利益を上げてくれたと見られるので、投資に適していると判断されます。

では、一般の投資信託と比べてETFにはどんな違いがあるのでしょうか。

まず、一般の投資信託はその投資信託を取り扱っている金融機関でしか購入できませんが、ETFは全国の金融商品取引業者で注文ができます。
売買するときの価格は、普通の投資信託は1日1回決定される基準価額。基準価額は売買した後に確定することが多いので、思い通りの価格で売買することは困難です。それに対して、ETFは株式と同じようにリアルタイムで値動きします。成り行き注文はもちろん、指値注文で希望の価格を指定することができます。また、価格がいくらになっているかも、一般の投資信託は日経新聞やインターネットで確認する必要がありますが、ETFは株式と同じように4桁の証券コードが付けられていて、株式と同じようにいつでも確認できます。また、新聞の株式欄にも掲載されます。
コストについては、一般の投資信託は、購入手数料(0〜3%程度)と保有時にかかる信託報酬(0.6〜2.0%程度)が必要です。それに対して、ETFの売買は株式と同様に委託手数料がかかり、保有時のコストは一般の投資信託より低く0.3%程度となっています。
ETFの税金の取扱いも株式と同じで、株式の優遇税制や配当控除も受けられ、一般の株式との損益通算も可能。分配金も株式の配当金と同じように所得税が源泉徴収されます。
ETFはTOPIXや日経平均に連動するので、毎日のニュースでだいたいの値動きを把握することが可能です。

株式と同じように取引きできる利便性と、少額で幅広い銘柄に分散投資できる投資信託のメリットを兼ね備えた商品、それがETFだと言えるでしょう。

[コラム執筆者]

時川郁
CFP。1963年熊本県生まれ。大妻女子大学短期大学部卒業。
日興證券にて11年間窓口営業に従事。1996年にファイナンシャルプランナーとして独立。マネー・ライフプランの個別相談から、セミナー・執筆など精力的に活動している。熊本日日新聞「家計のイロハ」、月刊家族時間「お金の学校」などを執筆。

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