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連載コラム「株の始め方」

【株取引のしくみ】〜株の基礎知識〜

最近いろいろと話題の株。株というとどのようなイメージをお持ちでしょうか。日本では昔から、なんとなくマイナスの印象が強かった株ですが、みなさんがよくCMで目にする会社や、生活に必要な身の回りのものを作っているのも、多くが“株式会社”です。経済活動において、株はなくてはならないものなのです。株を取引するということは、経済社会の一員として参加するということになります。

では、株とはいったい何なのでしょうか。

会社が事業を営むには資金が必要です。その資金を調達するには、銀行から借りたり、債券を発行したりする方法があります。でも、この方法では、会社の経営状況に関わらず必ず期日に返済しなければなりません。返済のことを気にせずに会社が成長するためには、返済義務のない資金を集める必要があります。そのしくみが株式です。

会社が、資金を出してくれる人を募って集めたお金を「資本金」と言います。お金を出してくれたら(出資)、その証拠として「株券」を発行します。つまり、株を持っている人(株主)は、その株数に応じて会社の一部を持っていると言うことになります。“会社の一部は自分のもの”ですから、当然、会社の利益が出たらそれを分配してもらうことができ(配当金)、また、経営に参加する権利もあります。

私たちが通常、株取引をするのは、株を発行している株式会社のうち、誰でも自由に市場で株式を売買できるように(株式の公開)している会社の株です。

株式は、会社の持ち分を示したものですから、会社の価値によって株式の価値も変動します。株で儲かったり損したりするのは、株式の価値が(株価)上がったり下がったりするからです。当然、株価が安いときに買って、上がったところで売ればその差額が利益となります。

株価は、企業の業績で動くのが基本ですが、その他、金利、景気、為替、政治、商品開発や技術、思惑や人気など様々な要因で変動します。重要なのは“今現在どうなのか”ということよりも“これから将来どうなるのか”が大切です。今どんなに業績が悪い会社でも、これから伸びていくと思われれば人気が出て株価は上がってきます。株価は投資家の期待で動くのです。

【株のメリット、デメリット】

では、株取引のメリットとデメリットは何でしょうか。
一番のメリットは、やはり大きな利益を期待することができる点でしょう。今の1年定期預金の利率は約0.03%。100万円を1年間預けてももらえる利息はたった300円です。でも、株だったら2倍3倍も夢ではありません。

また、インフレに強い資産でもあります。預貯金では、世の中の物価の上昇に対して利息のつき方が少なければ、実質お金の価値は目減りしてしまいます。預貯金は絶対に損しないと思っているかもしれませんが、このように“実際には目に見えない損”が存在します。そのリスクを補うのが株式投資です。

また、株を持っていれば、経済や政治に興味が出てきます。儲かりたい、損したくないと言う思いから景気や金利、税金や政府の政策など、いろいろな情報を集めて研究するようになります。身近なところでも、何がよく売れているのか、流行っているのかなど敏感になるでしょう。

デメリットは、これとほぼ反対のことだと考えてください。株を発行している会社の業績が悪かったり、不祥事を起こして社会の信頼を失えば、株価は大きく値下がりしてしまいます。

また、株を売買しようとすれば、経済や政治などの社会動向について勉強しなければなりません。そして、損をすることも勉強をするしないもすべて「自己責任」となります。

このようなことから、株取引は、しばらく使う予定のないお金、損をしても許容できるお金で投資することが大切です。

[コラム執筆者]

時川郁
CFP。1963年熊本県生まれ。大妻女子大学短期大学部卒業。
日興證券にて11年間窓口営業に従事。1996年にファイナンシャルプランナーとして独立。マネー・ライフプランの個別相談から、セミナー・執筆など精力的に活動している。熊本日日新聞「家計のイロハ」、月刊家族時間「お金の学校」などを執筆。

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