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連載コラム「株の始め方」

第16回  ETFとは?<REITの概要について解説>

「資産運用」というと、現金・株・債券・不動産などが挙げられますが、この中でも不動産は特に投資が難しい資産ですよね。しかし、2001年に日本版不動産投資信託(REIT)が登場したことによって、不動産投資が身近になりました。

RIETは不動産で運用する投資信託で、アメリカの不動産投資信託Real Estate Investment Trustからきています。日本では2001年9月から登場し、2006年12月現在、40本が取引きされています。
投資対象はオフィスビルや住居用建物、商業施設などの不動産で、主にその賃料収入を投資家に分配します。

普通、私たちが不動産に投資しようと思っても、物件の内容や立地条件を把握するのも大変だし、ひとつの物件だけでも数千万円から数億円という多額のお金が必要ですよね。分散投資となると、もっともっと大変です!
ですが、REITなら1口20万円〜100万円程度から、不動産に投資に参加することができます。また、実物の不動産と違って、換金性にも優れています。購入や売却は全国の金融商品取引業者が窓口となっており、ETFと同様、成り行き注文や指値注文が可能です。複数の不動産物件に投資するため、少額でも分散投資が可能です。ただし、不動産の賃貸市場、金利、地震や火災などにより価格が変動します。

税金関係は、株式とほぼ同じ。配当金の源泉徴収は、現在10%(2008年3月31日まで。その後は20%)。売却益が出た場合は、10%の申告分離課税(2007年末まで。その後は20%)が必要です。ただし、株式同様、特定口座で源泉徴収選択の場合、申告は不要です。また、一般の株式や投資信託との損益通算も可能です。ただし、配当控除は使えません。申告した場合は、3年間の譲渡損失の繰越控除ができます。

REITは、主に投資した住居用建物や店舗などの賃料からの利益を分配するため、安定した収益が期待できます。また、投資法人(不動産に投資するためにつくられた会社)は、利益の90%以上を投資家に分配しないと法人税が課税されるため、ほぼ100%を分配しています。ですから、ある程度の高利回りが見込めるでしょう。
REITは、安定した収益が期待できる商品なのです。

また、不動産の賃料は急激な値動きをする可能性は低いため、株式などよりもリスクが小さいと考えられます。一般的に、不動産市場は、株式や債券の値動きとは違った動きをすることから、資産の分散投資の意味からも人気が出てきています。もちろん、インフレ時には不動産も値上がりするため、インフレにも強い金融商品です。
価格は新聞で確認できますし、投資の初心者でも始めやすい商品のひとつとなっています。

[コラム執筆者]

時川郁
CFP。1963年熊本県生まれ。大妻女子大学短期大学部卒業。
日興證券にて11年間窓口営業に従事。1996年にファイナンシャルプランナーとして独立。マネー・ライフプランの個別相談から、セミナー・執筆など精力的に活動している。熊本日日新聞「家計のイロハ」、月刊家族時間「お金の学校」などを執筆。

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